雑貨屋を開業するまでの手順(準備)や開業資金の目安等、参考になるポイントをまとめています。
雑貨屋は開業時に公的な資格が不要で、気軽に始められるとして人気です。
雑貨屋で扱う商品は、和小物・アジアやアフリカ等の輸入雑貨・ハンドメイド雑貨など様々です。
雑貨屋を開業して安定した経営を続けるには、オリジナリティーのある品揃えで固定客を確保する事が大切です。
なぜなら、どこでも扱える商品であればネットショップで購入する傾向があるからです。
お客様に選ばれる雑貨屋になる為にも、顧客ターゲットを明確にしてショップコンセプトを検討しましょう。
<目次>
※福岡以外の方も、雑貨屋開業に向けて参考になりますのでご覧ください。
雑貨屋を開業する為に、基本的には公的な許可や資格は必要ありません。
ただし扱う商品によっては、免許が要るものや所轄の関係機関に相談した方が良いものもあります。
例えば、販売する商品がアンティーク雑貨を含む場合は古物商の免許が必要になります。
雑貨屋を開業する際には、扱う商品の知識はもちろんですが、接客業としての接客スキルが必要です。
接客を丁寧に行うことで、お客様のニーズを知ることが出来て、次の仕入れの参考になります。
また、店舗運営に関しては基本的な経営の知識を学ぶことも大切です。
※雑貨屋の経営では、常に最新の情報を仕入れて学び続ける姿勢が重要です。
雑貨屋を開業するまでに必要な準備と手順を参考にご紹介します。
開店までのスケジュールが見えてないと、開業資金の増加や開業日の遅れにもつながります。
開店予定日から逆算して計画を立てて、スケジュールに沿って準備を進めましょう。
ショップコンセプトを決める時は、メインのお客様層を明確にイメージすることが大切です。
コンセプトとは、雑貨屋を経営する上で全体を通した基本的な考え方です。
具体的には、雑貨屋の「特徴や売り」を一言で表すのがコンセプトです。
コンセプトが決まらないと、商品構成や立地・内装・ファサード(店舗外観)等が決まりません。
明確なコンセプトが、集客のポイントにもなりますので慎重に検討しましょう。
コンセプトに沿ったおおよそのエリアで、市場調査を行い立地を検討します。
条件に合うエリアに実際に出かけ人の流れ(昼と夜、平日と休日での変化)を確認しながら、市場調査を行いましょう。
事業計画書とは、開業の目的・資金計画・収支計画等を記載した経営計画書のことです。
開業時に融資を受ける予定の方は、事業計画書の提出を求められます。事前に検討して作成しましょう。
自己資金で開業予定の方も、経営の指針になりますので事業計画書を作成しましょう。
雑貨屋を開業する為の資金計画を立てて資金を準備します。
*自己資金で不足する分は、融資を受ける等の調達方法を検討します。
雑貨屋の開業に足りない資金の主な調達方法を参考にご紹介します。
<調達方法例>
地域や業種にこだわらず、幅広い融資を行っています。
福岡県庁や各市町村等の自治体が融資支援をするものです。県庁や各市町村のホームページでご確認ください。
国や自治体が制度を設けています。原則「返済不要」ですので、活用できるか確認しましょう。
会社等の法人の形態であれば、出資を受ける方法もあります。
以上が、雑貨屋開業資金の主な調達方法です。
融資に必要な書式などは、各金融機関や自治体にあります。
その書類を事前に取得して計画に必要な内容を把握しておくことが大切です。
市場調査の情報を元に、限定したエリア内で店舗物件を探します。
店舗の立地は、雑貨屋の売上を大きく左右しますので慎重に決定しましょう。
また、物件を契約する前には、必ず周辺の坪当たりの家賃相場もチェックしてください。
※店舗を契約する前に、内装業者と一緒に物件の事前確認することをおすすめします。
雑貨屋の内装は、集客にも影響を与えますのでイメージに近い店舗を完成させましょう。
雑貨屋の内装工事については、下記のページが参考になります。
雑貨屋で什器(陳列台や棚など)やレジカウンター等の備品類を準備します。
既製品の金属製のユニット棚のような、チープに見えるものは避けましょう。
※什器類を内装工事に含める場合は、内装業者と綿密に打ち合わせを行いましょう。
雑貨屋のコンセプトに沿って、商品構成を決めて仕入先を確保します。
仕入れは雑貨屋の業務で大切なポイントですので、半年ほど前から準備をはじめましょう。
商品を仕入れる場合「国内で仕入れる」「海外で仕入れる」「両方の組合せ」の方法があります。
国内で仕入れる主な方法としては・・
などの仕入れ方法があります。
海外で仕入れる場合は「直接現地で仕入れる」「代行業者に依頼する」等の方法があります。
※ショップコンセプトに沿って、妥協せずに仕入先を検討しましょう。
また、ハンドメイド雑貨を主に扱う場合は、お客様起点でアイディア出しから販売方法までを慎重に検討しましょう。
雑貨屋の開業日が近づいてきたら、集客に向けて販促・広告の準備を行います。
オープン広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
店舗のオープン時に、スムーズに営業できるようにシミュレーションを行いましょう。
可能であれば、友人・知人・関係者の方をご招待してプレオープンを行うことをおすすめします。
※以上が、雑貨屋をオープンするまでに必要な準備と手順です。
オープンまでのスケジュールを明確にして開店までの準備を進めましょう。
当サイト「福岡起業・開業なび」では、福岡で雑貨屋を開業予定の方に、内装業者・税理士・行政書士等をご紹介するサービスを提供しています。
サービスの運営は、自治体等と協力して安全安心まちづくりの活動を続けている事務局が行っていまので安心してご利用いただけます。
福岡で雑貨屋を開業する際の開業資金の目安を参考にご紹介します。
開業資金は、店舗の広さ・内装デザイン・立地条件等によって変動します。
下記では、開業資金の主な支出項目をご紹介しています。
総額の費用については、各々の項目を参考にシュミレーションしてください。
<雑貨屋 店舗物件の賃貸費用>
店舗物件を借りる際は、保証金・敷金・礼金・仲介手数料などの諸費用が必要です。
福岡県の場合、諸費用の総額は立地によって違いますが、賃貸料の4~7か月分というケースが多いようです。
<内装工事費用>
雑貨屋の内装工事費は、施工面積・設計デザイン・設備の内容等で違ってきます。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり20~30万円程度が内装工事費の目安になります。
工事費用を抑える為に、DIYで工事をして部分的にプロに内装工事を依頼する方法もあります。
しかし、その場合は、どうしても店舗の印象が雑多になってしまいます。
内装工事会社に依頼することで、統一感のある内装になりますので慎重に検討しましょう。
また、内装工事費は開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
上記の1坪あたりの金額以下でも、工夫次第で雑貨屋の店舗内装を完成させることも可能です。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
雑貨屋の内装工事については、下記のページが参考になります。
<什器・備品費など>
什器やレジカウンター・レジ・パソコン・電話等の備品類の費用です。
<商品仕入れ費>
ショップコンセプトに沿って、商品を仕入れる費用です。
開店当初の品揃えが、集客にも影響しますので十分な予算を確保しましょう。
商品の仕入れでは、取り引き形態としては少ないですが、委託仕入れを活用する方法もあります。
その場合、お店にならべた商品はメーカー等からの貸し出し(委託)扱いとなります。
棚卸の時の在庫には計上されず、その月に売れた商品の代金だけを支払う条件になります。
※委託仕入れは、掛け率の設定が高く利益が少なくなる傾向がありますので慎重に検討しましょう。
<広告宣伝費>
新規オープンの広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
<主な販促・広告方法>
上記の中から、複数の販促・広告手段を選び集客に繋げましょう。
<音響機器>
売り場の演出や居心地の良い空間作りには、音響機器が重要な役割を果たします。
<消耗品費>
ラッピング材料などの消耗品費です。
雑貨屋のロゴデザインは、口コミでの販促に繋がりますので重要です。
<運転資金>
店舗賃貸料(数か月分)や光熱費・人件費・生活費などを想定して準備しましょう。
*以上が、福岡で雑貨屋を開業する際の開業資金の目安になります。
雑貨屋の経営では、開店当初の集客とそのお客様の固定客化が一番の課題になります。
お客様に選ばれる為の看板商品・コンセプト・サービスを検討して積極的に発信しましょう。
雑貨屋は、開業までに多くのことを準備・検討・決定する必要があります。
時間の制約がある中で、開店までの準備を進めていくには経営者の負担も大きいと思います。
また、事業開始後は、会計・決算や雇用関係等の煩雑な業務が発生します。
そのような場合に頼りになるのが、税理士・社会保険労務士・行政書士・内装業者等の専門家です。
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例えば・・
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