福岡でパン屋の開業をご計画中の方へ
福岡でパン屋を開業するまでの手順や営業許可・開業資金の目安等、参考になるポイントをまとめています。
パン屋は、コンビニ等の他の業態との競合もあり、厳しい競争環境の中にあります。
しかし、そのような状況でも地域のお客様に支持されて人気のあるパン屋さんも増えています。
パン屋を開業して安定経営を続けるには、開店当初の集客とお客様の固定客化が課題になります。
福岡でパン屋の開業をお考えの方は、お客様に選ばれる為の看板商品とコンセプトを慎重に検討しましょう。
<目次>
※福岡以外の方も、パン屋開業に向けて参考になりますのでご覧ください。
福岡でパン屋を開業するまでの流れ・手順
パン屋を開業するまでに必要な準備と手順を参考にご紹介します。
開店までの全体的なスケジュールが見えてないと、開業資金の増加や開業日の遅れにもつながります。
開店予定日から逆算して計画を立てて、スケジュールに沿って準備を進めましょう。
パン屋を開業するために必要な知識や技術を習得します。
パンの製造技術を専門学校で学ぶ方法もありますが、実際に幅広い経験が積めるお店で働いて技術を習得する方法もあります。
*パン製造技能士はパン屋を開業する為に必須の資格ではありません。
パン屋を開業する時に大切なことは、集客したいお客様を想定してコンセプトを考えることです。
コンセプトとは、経営する上で全体を通した基本的な考え方です。
具体的には、お店の「売り」を一言で表すのがコンセプトです。
明確なコンセプトが、集客のポイントにもなりますので慎重に検討しましょう。
<コンセプトを考える基本軸>
- メインのお客様層をイメージする。
- お客様の利用目的(来店動機)
- 出店する場所(立地)を考える。
- 店舗全体の印象(店舗イメージ)
- 商品構成及び看板商品を考える。
- 商品ごとの料金を決める。(平均客単価)
- 営業時間(メインの時間帯)
※コンセプトのイメージが出来たら、そのコンセプトに沿って詳細部分を検討しましょう。
コンセプトに沿ったおおよそのエリアで、市場調査を行い立地を検討します。
条件に合うエリアに実際に出かけ人の流れ(平日と休日での変化)を確認しながら、市場調査を行いましょう。
※パン屋に限定せずに、人気のあるお店の傾向や周辺の誘導施設(駅等)を確認することで、具体的な客層をイメージすることができます。
事業計画書とは、開業の目的・資金計画・収支計画等を記載した経営計画書のことです。
開業時に融資を受ける予定の方は、事業計画書の提出を求められます。事前に検討して作成しましょう。
自己資金で開業予定の方も、経営の指針になりますので事業計画書を作成しましょう。
パン屋を開業する為の資金計画を立てて資金を準備します。
*自己資金で不足する分は、融資を受ける等の調達方法を検討します。
パン屋の開業に足りない資金の主な調達方法を参考にご紹介します。
<調達方法例>
- 日本政策金融公庫の融資を受ける。
- 自治体の融資制度を活用する。
- 補助金や助成金を活用する。
- 出資を受ける。
地域や業種にこだわらず、幅広い融資を行っています。
福岡県庁や各市町村等の自治体が融資支援をするものです。県庁や各市町村のホームページでご確認ください。
国や自治体が制度を設けています。原則「返済不要」ですので、活用できるか確認しましょう。
会社等の法人の形態であれば、出資を受ける方法もあります。
以上が、パン屋開業資金の主な調達方法です。
融資に必要な書式などは、各金融機関や自治体にあります。
その書類を事前に取得して計画に必要な内容を把握しておくことが大切です。
市場調査の情報を元に、限定したエリア内で店舗物件を探します。
店舗の立地は、パン屋の売上を大きく左右しますので慎重に決定しましょう。
また、物件を契約する前には、必ず周辺の坪当たりの家賃相場もチェックしてください。
※店舗を契約する前に、内装業者と一緒に物件の事前確認することをおすすめします。
パン屋の内装は、清潔感のある明るい印象の内装デザインがポイントです。
集客にも影響を与えますのでイメージに近いお店を完成させましょう。
パン屋の内装工事については、下記のページが参考になります。
福岡でパン屋を開業するには、営業許可の申請手続きが必要です。
内装工事の開始前までに、計画図面を持って保健所へ事前相談を行います。(管轄の保健所)
※計画図面は、内装工事業者へ相談のうえ準備してください。
コンセプトに沿って、お客様に提供する商品構成を具体的に決定します。
この時に大切なことは、売り上げの中心になる看板商品を決めることです。
看板商品は、立地(オフィス街や住宅街など)によってもお客様のニーズが変わります。
競合店や近隣店舗をしっかりと研究して看板商品を作りましょう。
販売する商品が決まりましたら、営業に必要な厨房機器・什器・備品類をリストアップし準備します。
厨房機器などは、営業許可や店舗レイアウトにも関連しますので、内装工事業者と相談しながら検討しましょう。
内装工事完成(厨房設備含む)後に、保健所へ営業許可申請を行います。
管轄の保健所に申請後、立合い検査の後に合格した店舗に営業が許可されます。
※詳しい内容は、次の項目でご説明しています。
販売する商品のラインナップに応じて必要な材料等の仕入れ先を決めます。
商品価格にも影響しますので、品質と価格を見極めながら慎重に検討しましょう。
パン屋の開業日が近づいてきたら、集客に向けて販促・広告の準備を行います。
オープン広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
※地域のイベントに積極的に参加する事もお店のPRになり集客に繋がります。
店舗のオープン時に、スムーズに営業できるようにシミュレーションを行いましょう。
可能であれば、友人・知人・関係者の方をご招待してプレオープンを行うことをおすすめします。
※以上が、福岡でパン屋をオープンするまでに必要な準備と手順です。
オープンまでのスケジュールを明確にして開店までの準備を進めましょう。
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福岡でパン屋を開業する為に必要な営業許可・資格
福岡でパン屋を開業するには、営業形態で違いますが下記の営業許可・資格が必要です。
飲食物を提供する店舗には、必ず「食品衛生責任者」が1店舗に1人必要です。
福岡県で実施している食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得できます。
開店間近に受講できないのは困りますので、余裕を持って早めに講習を受講してください。
製菓衛生師の資格があれば、食品衛生責任者の講習が免除になります。関係機関に確認ください。
*福岡県での講習会の詳細は、下記の食品衛生協会のページで確認出来ます。
パン屋は、販売する商品の種類や販売形態で必要な許可申請がことなります。
- 菓子製造業許可
- 飲食店営業許可
- 乳類販売許可
自家製のパンを店舗で焼き、店頭で販売する為に必要となる許可です。
自家製のパンを店舗で焼き、その場で食べてもらう場合は飲食店営業許可が必要になります。
パンと共に、牛乳などの乳製品を販売する場合に必要になる許可です。
管轄の保健所に申請後、立合い検査の後に合格した店舗に営業が許可されます。
営業許可申請の基準は各都道府県によって違います。
工事の着工前に保健所に図面を持って相談に行きましょう。
店舗の面積や収容人員によっては、管轄の消防署へ「防火対象物使用開始届出書」の提出が必要な場合があります。
届け出の必要性の有無は、管轄の消防署か内装工事業者へ確認を行いましょう。
また、「防火管理者」の選任が必要な場合は防火管理講習を受講します。
福岡県内の防火管理講習については、管轄の消防署か下記の消防設備安全協会でご確認ください。
※以上が、福岡でパン屋を開業する為に必要な営業許可・資格についてのご説明です。
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福岡でパン屋を開業する際の開業資金の目安
福岡でパン屋を開業する際の開業資金の目安をご紹介します。
開業資金は、店舗の広さ・内装設備・立地条件等によって変動します。
下記では、開業資金の主な支出項目をご紹介しています。
総額の費用については、各々の項目を参考にシュミレーションしてください。
<パン屋 店舗物件の賃貸費用>
店舗物件を借りる際は、保証金・敷金・礼金・仲介手数料などの諸費用が必要です。
福岡県の場合、諸費用の総額は立地によって違いますが、賃貸料の4~7か月分というケースが多いようです。
<内装工事費用>
パン屋の内装工事費は、施工面積・設計デザイン・設備の内容等で違ってきます。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり25~50万円程度が工事費の目安になります。
工事費には水道・ガス・電気等の基礎工事が含まれますが、物件の状況によっては追加費用が発生することがあります。
可能であれば、物件の契約前に内装工事業者と一緒に現場の状況を確認することをおすすめします。
内装工事費は、開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
上記の1坪あたりの金額以下でも、工夫次第でパン屋の店舗内装を完成させることも可能です。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
パン屋の内装工事については、下記のページが参考になります。
<厨房機器等の備品費>
オーブン・ミキサー・コールドテーブル・ホイロ・フライヤー等、必要な厨房機器等を検討して導入します。
機器全てを新品で揃えると、幅はありますが約400〜700万くらい必要になる場合があります。
厨房機器の購入費用を抑える為に中古を活用する方法もあります。
その場合は、メンテナンスコストを含め慎重に検討しましょう。
<その他の費用>
- 仕入れ費用
- 調理器具類
- スタッフの給料
- 広告費(HP制作など)
- レジ・PC・電話等の通信機器
- 運転資金
- 消耗品費
※以上が、福岡でパン屋を開業する際の開業資金の目安になります。
パン屋の経営では、開店当初の集客とそのお客様の固定客化が一番の課題になります。
お客様に選ばれる為の看板商品・コンセプト・サービスを検討して積極的に発信しましょう。
パン屋は、開業までに多くのことを準備・検討・決定する必要があります。
時間の制約がある中で、開店までの準備を進めていくには経営者の負担も大きいと思います。
また、事業開始後は、会計・決算や雇用関係等の煩雑な業務が発生します。
そのような場合に頼りになるのが、税理士・社会保険労務士・行政書士・内装業者等の専門家です。
当サイトでは、福岡でパン屋を開業予定の方や事業を始められた方に各分野の専門家をご紹介するサービスを提供しています。
例えば・・
- 税務申告・決算書類・会計(記帳)関連業務に不安があるので、税理士を紹介して欲しい。
- 社会保険・補助金・助成金について相談したいので、社会保険労務士を紹介して欲しい。
- 予算を含めて気軽に相談できる実績のある内装工事会社を紹介して欲しい。
- 営業許可申請の依頼を検討しているので、行政書士を紹介して欲しい。
- 会社・法人を設立したいので、司法書士を紹介して欲しい。
- 集客が心配なので、ホームページ制作やSNS運用等のサポート会社を探している。
- 店舗・オフィスを探しているので、不動産会社を紹介して欲しい。
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