セレクトショップの開業をお考えの方へ
福岡でセレクトショップを開業するまでの流れや資格・開業資金の目安等、ポイントをまとめています。
セレクトショップを含めアパレル業界では、ネットショップとの競争が厳しくなっています。
そのような状況から、ネットショップでの販売に取り組むセレクトショップも増えてきました。
しかし、ネット販売は実店舗以上に競争が厳しく価格競争等で撤退するショップが増えています。
ネットショップでも実店舗に於いても、商品の魅力を伝える訴求ポイントが重要です。
セレクトショップとは?
特定のブランドではなくコンセプトに合った商品を選び販売するアパレルショップのことです。
主に、服飾や服飾小物などを扱うファッション関連分野のセレクトショップが多数を占めます。
セレクトショップの開業に必要な許可・資格
セレクトショップを開業するのに公的な資格や許可は不要ですが税務署等へ開業届の提出は必要です。
下記のページでは「開業書類を無料で簡単に作成する方法」をご紹介しています。
セレクトショップ開業に必要な知識
セレクトショップの経営では、商品知識はもちろんですが接客スキルも重要です。
なぜなら、接客することでお客様のニーズを把握できて次の仕入れの参考になるからです。
常に最新の情報を仕入れて学び続ける姿勢が事業を継続する上での大切なポイントです。
セレクトショップ開業 開業資金の目安
セレクトショップを開業する際の開業資金の目安を参考にご紹介します。
開業資金は、開業方法・広さ・内装設備・立地条件等の諸条件によって変動します。
こちらでは、開業資金の主な支出項目をご紹介しますので総額費用は各々でご算出ください。
物件の賃貸費用
店舗物件を借りる場合、保証金・敷金・礼金・仲介手数料などの諸費用が必要です。
福岡県の例では、立地で違いますが賃貸料の4~7か月分というケースが多いようです。
内装工事費用
セレクトショップの内装工事費用は、施工面積・設備内容・工事範囲等によって大きく変動します。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり20~30万円程度が工事費の目安になります。
内装工事費は、セレクトショップの開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
セレクトショップの内装工事は下記のページを参考にしてください。
什器・備品費など
什器やレジカウンター・レジ・パソコン・電話等の備品類の費用です。
商品仕入れ費用
ショップコンセプトに沿って商品を仕入れる費用です。
開店当初は、商品点数も魅力になりますのである程度の予算を組みましょう。
広告宣伝費など
新規オープンの広告は、告知する絶好の機会ですので積極的に発信しましょう。
<主な販促・広告方法>
- チラシ広告
- 雑誌・フリーペーパー
- 自店ホームページ
- ショップカード
- SNS広告・ブログ
- 看板
上記の中から、複数の販促・広告手段を選び集客に繋げましょう。
音響機器
売り場の演出用に必要な音響機器を検討して導入しましょう。
消耗品費
ラッピング材料などの消耗品費です。
セレクトショップのロゴデザインは、口コミでの販促に繋がりますので重要です。
運転資金
店舗賃貸料(数か月分)や光熱費・人件費・生活費などを想定して準備しましょう。
※以上が、セレクトショップを開業する際の開業資金の目安(項目)になります。
セレクトショップを新規に開業される方は、ゆとりを持った資金計画を立てましょう。
セレクトショップを開業するまでの準備
セレクトショップを開業するまでに必要な準備と手順(案)を参考にご紹介します。
開店までのスケジュールが見えてないと、開業資金の増加や開業日の遅れにもつながります。
開店予定日から逆算して計画を立ててスケジュールに沿って準備を進めましょう。
手順(1)コンセプトを決める
コンセプトとは、ショップ経営の基本的な考え方で「売り」を一言で表すのものです。
集客したいお客様層をイメージして扱う商品ジャンルや品揃えを決めましょう。
明確なコンセプトが集客のポイントにもなりますので慎重に検討しましょう。
手順(2)市場調査及び立地検討
コンセプトに沿ったおおよそのエリアで市場調査を行い立地を検討します。
条件に合うエリアに実際に出かけ人の流れを確認しながら市場調査を行いましょう。
※昼と夜、平日と休日での変化も合わせて確認することをおすすめします。
手順(3)事業計画書の作成
事業計画書とは、開業の目的・資金計画・収支計画等を記載した経営計画書のことです。
開業時に融資を受ける方は、事業計画書の提出を求められますので作成しましょう。
自己資金で開業予定の方も、経営の指針になりますので事業計画書を作成しましょう。
手順(4)資金計画及び資金準備
セレクトショップを開業する為の資金計画を立てて資金を準備します。
自己資金で不足する分は、融資を受ける等の調達方法を検討します。
<資金調達方法(参考)>
- 日本政策金融公庫の融資を受ける。
- 自治体の融資制度を活用する。
- 補助金や助成金を活用する。
- 出資を受ける。
地域や業種にこだわらず、幅広い融資を行っています。
福岡県や各市町村等の自治体が融資支援をするものです。
原則「返済不要」ですので、活用できるか確認しましょう。
会社等の法人の形態であれば出資を受ける方法もあります。
※以上が、セレクトショップ 開業資金の主な調達方法です。
融資に必要な書式などは、各金融機関や自治体にあります。
その書類を事前に取得して計画に必要な内容を把握しておくことが大切です。
手順(5)店舗の決定
市場調査及び立地検討の情報を元に、限定したエリア内で店舗物件を探しましょう。
店舗の立地は、セレクトショップの売上を大きく左右しますので慎重に決定しましょう。
また、物件を契約する前には必ず周辺の坪当たりの家賃相場もチェックしてください。
手順(6)内装工事業者を決める
ショップの内装は、集客にも影響しますのでイメージに近い店舗を完成させましょう。
什器類や試着室を内装工事に含める場合は、内装業者と綿密に打ち合わせを行いましょう。
セレクトショップの内装工事は下記のページを参考にしてください。
手順(7)必要な備品類を準備する
什器(陳列台や棚など)やレジカウンター等の備品類を準備します。
既製品の金属製のユニット棚のようなチープに見えるものは避けましょう。
※下記のサイトでは、店舗用の備品が1点から卸価格で購入出来ますので活用ください。
事業者専用の卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」100万点以上の商品を掲載。
手順(8)商品構成を決めて仕入先を確保する
セレクトショップのコンセプトに沿って商品構成を決めて仕入先を確保します。
仕入れはセレクトショップの業務で重要ですのでなるべく早めに準備をはじめましょう。
<商品を仕入れる方法(例)>
- メーカーや代理店から仕入れる。
- 問屋から仕入れる。
- 展示会で仕入れる。
- ネットで仕入れる。
などの仕入れ方法があります。
海外仕入れの場合は、自分で直接仕入れる・代行業者に依頼するなどの方法があります。
ショップコンセプトに沿って仕入先を慎重に検討しましょう。
手順(9)販促・広告
開業日が近づいてきたら、集客に向けて販促・広告の準備を行います。
オープン広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
手順(10)セレクトショップオープン
オープン後にスムーズに営業できるようにシミュレーションを行いましょう。
可能であれば、友人・知人・関係者の方をご招待してプレオープンを行いましょう。
※ラクスルノベルティでは、オープン記念のオリジナルグッズをネットで簡単に格安で作れます。ご活用ください。
※以上が、セレクトショップを開業するまでに必要な準備と手順です。
オープンまでのスケジュールを明確にして開業までの準備を進めましょう。
「セレクトショップ 開業」まとめ
以上が、セレクトショップを開業するまでの流れや資格・開業資金の目安等のポイントです。
セレクトショップを含めアパレル業界では、ネットショップとの競争が厳しくなっています。
セレクトショップの経営では、ショップコンセプト(テーマ)の設定と仕入れ業務が重要です。
ネットショップを含めた競合店との差別化ポイントを明確にしてお店のコンセプトを決めましょう。