古着屋の開業をお考えの方へ
福岡で古着屋を開業するまでの流れや資格・開業資金の目安等、ポイントをまとめています。
古着屋は、個人売買やネットショップ等との競合で経営環境としては厳しい状況です。
しかし、他方では「古着購入に対する抵抗の薄れ」もあり市場全体としては拡大しています。
古着屋を開業予定の方は、競合との差別化ポイントを明確にしてお店のコンセプトを決めましょう。
古着屋の開業に必要な許可・資格
古着屋を開業する際には「古物商許可」の申請が必要になります。
所在地を管轄する警察署保安係に申請をして公安委員会の許可を受けます。
※申請書類を提出後、およそ30日~40日程度で許可・不許可が決定します。
許可申請に必要な書類
- 古物商許可申請書一式
- 住民票の写し
- 身分証明書
- 誓約書
- 登記されていないことの証明書
- 略歴書
- 法人登記事項証明書(法人)
- 定款の写し(法人)
- 賃貸借契約書のコピー(賃貸の場合のみ必要)
※HP等で古物を販売する場合は、別途に「URLの使用権原疎明資料」が必要です。
申請書類の内容は、管轄の警察署で違う場合がありますので事前にご確認ください。
古着屋を開業する場合「古物商許可」が必要ですが、税務署等へ開業届の提出は別途必要です。
下記のページでは「開業書類を無料で簡単に作成する方法」をご紹介しています。
古着屋開業 開業資金の目安
古着屋を開業する際の開業資金の目安を参考にご紹介します。
開業資金は、開業方法・広さ・内装設備・立地条件等の諸条件によって変動します。
こちらでは、開業資金の主な支出項目をご紹介しますので総額費用は各々でご算出ください。
物件の賃貸費用
店舗物件を借りる場合、保証金・敷金・礼金・仲介手数料などの諸費用が必要です。
福岡県の例では、立地で違いますが賃貸料の4~7か月分というケースが多いようです。
内装工事費用
古着屋の内装工事費用は、施工面積・設備内容・工事範囲等によって大きく変動します。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり20~30万円程度が工事費の目安になります。
内装工事費は、古着屋の開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
古着屋の内装工事は下記のページを参考にしてください。
什器・備品費など
什器やレジカウンター・レジ・パソコン・電話等の備品類の諸費用です。
商品仕入れ費用
ショップコンセプトに沿って商品を仕入れる費用です。
開店当初は、商品点数も古着屋の魅力になりますのである程度の予算を組みましょう。
広告宣伝費など
新規オープンの広告は、告知する絶好の機会ですので積極的に発信しましょう。
<主な販促・広告方法>
- チラシ広告
- 雑誌・フリーペーパー
- 自店ホームページ
- ショップカード
- SNS広告・ブログ
- 看板
上記の中から、複数の販促・広告手段を選び集客に繋げましょう。
音響機器
売り場の演出用に必要な音響機器を検討して導入しましょう。
消耗品費
ラッピング材料などの消耗品費です。
古着屋のロゴデザインは、口コミでの販促に繋がりますので重要です。
運転資金
店舗賃貸料(数か月分)や光熱費・人件費・生活費などを想定して準備しましょう。
※以上が、古着屋を開業する際の開業資金の目安(項目)になります。
古着屋を新規に開業される方は、ゆとりを持った資金計画を立てましょう。
古着屋を開業するまでの準備
古着屋を開業するまでに必要な準備と手順(案)を参考にご紹介します。
開店までのスケジュールが見えてないと、開業資金の増加や開業日の遅れにもつながります。
開店予定日から逆算して計画を立ててスケジュールに沿って準備を進めましょう。
手順(1)コンセプトを決める
コンセプトとは、古着屋経営の基本的な考え方で「売り」を一言で表すのものです。
集客したいお客様層をイメージして扱う商品ジャンルや品揃えを決めましょう。
明確なコンセプトが集客のポイントにもなりますので慎重に検討しましょう。
手順(2)市場調査及び立地検討
コンセプトに沿ったおおよそのエリアで市場調査を行い立地を検討します。
条件に合うエリアに実際に出かけ人の流れを確認しながら市場調査を行いましょう。
※昼と夜、平日と休日での変化も合わせて確認することをおすすめします。
手順(3)事業計画書の作成
事業計画書とは、開業の目的・資金計画・収支計画等を記載した経営計画書のことです。
開業時に融資を受ける方は、事業計画書の提出を求められますので作成しましょう。
自己資金で開業予定の方も、経営の指針になりますので事業計画書を作成しましょう。
手順(4)資金計画及び資金準備
古着屋を開業する為の資金計画を立てて資金を準備します。
自己資金で不足する分は、融資を受ける等の調達方法を検討します。
<資金調達方法(参考)>
- 日本政策金融公庫の融資を受ける。
- 自治体の融資制度を活用する。
- 補助金や助成金を活用する。
- 出資を受ける。
地域や業種にこだわらず、幅広い融資を行っています。
福岡県や各市町村等の自治体が融資支援をするものです。
原則「返済不要」ですので、活用できるか確認しましょう。
会社等の法人の形態であれば出資を受ける方法もあります。
※以上が、古着屋 開業資金の主な調達方法です。
融資に必要な書式などは、各金融機関や自治体にあります。
その書類を事前に取得して計画に必要な内容を把握しておくことが大切です。
手順(5)店舗の決定
市場調査及び立地検討の情報を元に、限定したエリア内で店舗物件を探しましょう。
店舗の立地は、古着屋の売上を大きく左右しますので慎重に決定しましょう。
また、物件を契約する前には必ず周辺の坪当たりの家賃相場もチェックしてください。
手順(6)古物商許可申請手続き
店舗の所在地を管轄する警察署に申請をして公安委員会の許可を受けます。
許可取得まで30日~40日程度必要ですので、余裕を持って申請手続きを行いましょう。
手順(7)内装工事業者を決める
古着屋の内装は、集客にも影響を与えますのでイメージに近い店舗を完成させましょう。
什器類や試着室を内装工事に含める場合は、内装業者と綿密に打ち合わせを行いましょう。
古着屋の内装工事は下記のページを参考にしてください。
手順(8)必要な備品類を準備する
什器(陳列台や棚など)やレジカウンター等の備品類を準備します。
既製品の金属製のユニット棚のようなチープに見えるものは避けましょう。
※下記のサイトでは、店舗用の備品が1点から卸価格で購入出来ますので活用ください。
事業者専用の卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」100万点以上の商品を掲載。
手順(9)商品構成を決めて仕入先を確保する
古着屋のコンセプトに沿って商品構成を決めて仕入先を確保します。
仕入れは、古着屋の業務で重要ですのでなるべく早めに準備をはじめましょう。
<商品を仕入れる方法(例)>
- 店舗での買取り
- 古着通販サイトから仕入れる
- 個人売買サイトを活用する
- 海外等への買い付
- 輸入代行会社を活用する
その他、「日本古着小売業協同組合」も設立されていますので確認してみましょう。
ショップコンセプトに沿って仕入先を慎重に検討しましょう。
手順(10)販促・広告
開業日が近づいてきたら、集客に向けて販促・広告の準備を行います。
オープン広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
手順(11)古着屋オープン
オープン後にスムーズに営業できるようにシミュレーションを行いましょう。
可能であれば、友人・知人・関係者の方をご招待してプレオープンを行いましょう。
※ラクスルノベルティでは、オープン記念のオリジナルグッズをネットで簡単に格安で作れます。ご活用ください。
※以上が、古着屋を開業するまでに必要な準備と手順です。
オープンまでのスケジュールを明確にして開業までの準備を進めましょう。
「古着屋 開業」まとめ
以上が、福岡で古着屋を開業するまでの流れや資格・開業資金の目安等のポイントです。
人気のある古着屋の特徴として、ブランドやジャンルを絞って営業しているお店が多いようです。
古着屋を開業予定の方は、競合との差別化ポイントを明確にしてお店のコンセプトを決めましょう。