デイサービスの内装をご検討中の方へ
福岡でデイサービスの内装を検討する際の基礎知識等、ポイントをまとめています。
デイサービスには、部屋や設備などに関する基準が設けられています。
その基準を満たした上で安全で清潔な空間にすることが内装を検討する際のポイントです。
デイサービスの設備基準(福岡)
デイサービスを開業する為には、下記の部屋や設備が必要になります。
- 食堂・機能訓練室
- 静養室
- 相談室
- 事務室
- トイレ
- 厨房
- 浴室(入浴設備)
※機能訓練器具、緊急時呼び出しボタン、送迎車等もサービスの内容に応じて必要です。
※車いす利用を想定して段差の解消やスロープを設置する必要があります。
※建物の構造や設備は、日照・採光・換気・温度調整が出来るように配慮する。
※緊急時・非常災害時のために安全な避難経路をあらかじめ確保しておくこと。
内装工事 依頼から完成までの流れ
内装工事の依頼から完成までの流れを簡単にご説明します。
<内装工事の流れ>
- 設備基準を確認後に内装のイメージを考える。
- イメージから簡単なレイアウト図を作成する。
- 内装工事業者へ見積を依頼する。
- レイアウト図を参考に内装工事業者に図面を作成してもらう。
- 工事内容・金額に納得したら工事を依頼する。
- 内装工事開始。
- 完成前の最終チェック。
※以上が、デイサービス内装工事の簡単な流れになります。
デイサービス内装工事の工事内訳
デイサービスの内装工事は、大きく分けると下記の工事区分に分類されます。
内装業者と打合せを行う際は、見積書の工事内容にどこまで含まれているかを確認しましょう。
内装設計
内装設計とは、依頼者の内装イメージを具体的に図面化する作業のことです。
設計完了後に内装工事を行いますのでこの段階で綿密な打ち合わせを行いましょう。
設計(デザイン)の依頼先は、設計会社や内装業者などがあります。
一般的には、設計会社は設計と監理を、内装業者は設計と内装工事を併せて行います。
その為、内装業者へ依頼する方が比較的スムーズに内装工事を進めることができます。
内装工事
デイサービスの内装は、基準を満たすように区画・造作工事を行います。
また、設計図をもとに軽天工事・ボード工事・パーティション工事・床工事等を行います。
設備工事
設備工事は、電気・空調・照明などの設備を導入する為の工事です。
設備工事には専門的な知識が必要ですので、DIYでの工事はおすすめしません。
看板工事
看板工事は、デイサービスのメイン看板や区画のサイン等を造作する工事です。
メインの看板は、視認性やデザイン案を慎重に検討しましょう。
※以上が、デイサービス内装工事の工事内訳(種別)とその内容です。
デイサービス内装工事費の目安
デイサービスの内装工事費用は、その工事範囲によって大きく変動します。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり15万円程度が工事費の目安になります。
工事内容としては、軽天工事・ボード工事・パーティション工事・床工事等を行います。
内装工事費は開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
内装工事費用を抑える方法
内装工事費用は、新規開業の方にとって開業資金の中でも大きなウェイトを占めます。
こちらでは、デイサービスの内装工事費を抑える方法を3案ご紹介します。
(1)居抜き物件を活用する
内装工事費用を抑える為に、事務所や店舗用途等の居抜き物件を活用する方法があります。
居抜き物件とは、前のテナントの内装や造作設備等が残されている物件のことです。
営業を行っていた内装や設備を使うことで、低コストで開業することが可能です。
他業種の店舗でも、ご自身のイメージに近い内装であればメリットはあると思います。
(2)内装工事の一部をDIYで行う
内装工事の一部を自分で行って費用を抑える方法もあります。
ただし、プロの手が必要な部分をDIYで行って失敗すると余計な出費になりますのでその点は注意が必要です。
(3)内装・設備の一部を自分で調達する
パーティション等の一部材料を自分で調達することで、工事費用を抑える方法もあります。
その時の主な注意点は下記の2点です。
- 内装業者と事前に調整すること
- 内装イメージを損なうような商品は使わないこと
特に、内装業者との打ち合わせは手配した材料の詳細部分まで伝えるようにしましょう。
購入後に「サイズが合わない」「規格が合わない」等で使用できないと意味がありません。
また、施主調達の場合は配送料を含めてコストメリットがある場合のみご検討ください。
※以上が、デイサービスの内装工事費用を抑える方法です。
開業後の運転資金を確保する為にも、信頼できる内装業者と相談しながら工事を進めましょう。
「デイサービス内装」まとめ
以上が、デイサービスの内装を検討する時に確認したい基礎知識等のポイントです。
デイサービスの内装には、設備基準を満たした上で安全で清潔な空間にすることが求められます。
設備基準は、指定申請先でことなる場合がありますので工事の開始前までに確認しましょう。