福岡でバー(bar)の開業を計画中の方へ
福岡でバーを開業するまでの手順や営業許可・開業資金の目安等、参考になるポイントをまとめています。
バーには、オーセンティックバーやショットバー等、様々な種類の店舗があります。
落ち着いた空間でお酒を楽しむ従来のバーに加えて、ミュージックバー等も増えてきました。
福岡市でも天神や中洲周辺で特色のあるバーがオープンしています。
飲食業態の中でも、特にバーは固定客からの支持が経営を左右します。
福岡でバーを開業する際は、メインのお客様層をイメージしてお店のコンセプトを検討しましょう。
<目次>
※福岡以外の方も、バー開業に向けて参考になりますのでご覧ください。
福岡でバーを開業するまでの流れ
バーを開業するまでに必要な準備とスケジュール(案)を参考にご紹介します。
開店までの全体的なスケジュールが見えてないと、開業資金の増加や開業日の遅れにもつながります。
開店予定日から逆算して計画を立てて、スケジュールに沿って準備を進めましょう。
バーを開業するために必要な知識や技術を習得します。
可能であれば、ご自身のイメージに近いバーで実地経験を積み、基本技術をマスターしましょう。
バーを開業する時に大切なことは、集客したい客層を明確にしてコンセプトを考えることです。
コンセプトとは、バーを経営する上で全体を通した基本的な考え方です。
具体的には、バーの「売り」を一言で表すのがコンセプトです。
明確なコンセプトが、集客のポイントにもなりますので慎重に検討しましょう。
<コンセプトを考える基本軸>
- メインのお客様層をイメージする。(世代・性別・職種等)
- お客様の利用目的(来店動機)
- 出店する場所(立地)を考える。
- バーの形態と店舗イメージを考える。
- メインのメニューを考える。
- メニューごとの料金を決める。(平均客単価)
- 営業時間(メインの時間帯)
※コンセプトのイメージが出来たら、そのコンセプトに沿って詳細部分を検討しましょう。
コンセプトに沿ったおおよそのエリアで、市場調査を行い立地を検討します。
条件に合うエリアで、実際に時間帯別の人の流れを確認しながら市場調査を行いましょう。
※2次会利用を想定している場合は、周辺の飲食店をメインのお客様層が利用しているか確認しましょう。
事業計画書とは、開業の目的・資金計画・収支計画等を記載した経営計画書のことです。
開業時に融資を受ける予定の方は、事業計画書の提出を求められます。事前に検討して作成しましょう。
自己資金で開業予定の方も、経営の指針になりますので事業計画書を作成しましょう。
バーを開業する為の資金計画を立てて資金を準備します。
*自己資金で不足する分は、融資を受ける等の調達方法を検討します。
バーの開業に足りない資金の主な調達方法を参考にご紹介します。
<調達方法例>
- 日本政策金融公庫の融資を受ける。
- 自治体の融資制度を活用する。
- 補助金や助成金を活用する。
- 出資を受ける。
地域や業種にこだわらず、幅広い融資を行っています。
福岡県庁や各市町村等の自治体が融資支援をするものです。県庁や各市町村のホームページでご確認ください。
国や自治体が制度を設けています。原則「返済不要」ですので、活用できるか確認しましょう。
会社等の法人の形態であれば、出資を受ける方法もあります。
以上が、バー開業資金の主な調達方法です。
融資に必要な書式などは、各金融機関や自治体にあります。
その書類を事前に取得して計画に必要な内容を把握しておくことが大切です。
「手順(3)市場調査及び立地検討」の情報を元に、限定したエリア内で店舗物件を探します。
店舗の立地は、バーの売上を大きく左右しますので慎重に決定しましょう。
また、物件を契約する前には、必ず周辺の坪当たりの家賃相場もチェックしてください。
※店舗を契約する前に、内装業者と一緒に物件の事前確認することをおすすめします。
バーの内装は、集客にも影響を与えますのでイメージに近い店舗を完成させましょう。
バーの内装工事については、下記のページが参考になります。
福岡でバーを開業するには、「飲食店営業許可」等の申請手続きが必要になります。
内装工事の開始前までに、計画図面を持って保健所へ事前相談を行います。(管轄の保健所)
※計画図面は、内装工事業者へ相談のうえ準備してください。
コンセプトに沿って、お客様に提供するバーのメニューを決定します。
バーの場合は、ドリンクメニューの構成を先に決定します。
その後に、軽食メニューをドリンクに合わせて決めていきます。
また、売り上げの中心になる看板メニューを決めることも集客する上で大切な要素になります。
看板メニューは、立地によってもお客様のニーズが変わります。
競合店や近隣店舗をしっかりと研究して看板メニューを作りましょう。
バーメニュー決定後に、営業に必要な厨房機器・什器・備品類をリストアップし準備します。
厨房機器などは、バーの営業許可や店舗レイアウトにも関連しますので、内装工事業者と相談しながら検討しましょう。
<バーの営業に必要な設備・備品例>
- 厨房設備
- 客席用什器類
- 調理器具
- 食器・皿・グラス類
- レジ・PC・電話等の通信機器
内装工事完成後(厨房設備含む)に、保健所へ飲食店営業許可申請を行います。
管轄の保健所に申請後、立合い検査の後に合格した店舗に飲食店営業が許可されます。
※詳しい内容は、次の項目でご説明しています。
バーのメニューに応じて、ドリンク類や食材等の仕入先を決めます。
バーの開業日が近づいてきたら、集客に向けて販促・広告の準備を行います。
オープン広告は、告知する絶好の機会ですので予算を組んで積極的に発信しましょう。
バーのオープン時に、スムーズに営業できるようにシミュレーションを行いましょう。
可能であれば、友人・知人・関係者の方をご招待してプレオープンを行うことをおすすめします。
※以上が、福岡でバーをオープンするまでに必要な準備と手順です。
オープンまでのスケジュールを明確にして開店までの準備を進めましょう。
当サイト「福岡起業・開業なび」では、福岡でバーを開業予定の方に、内装業者・税理士・行政書士等をご紹介するサービスを提供しています。
サービスの運営は、自治体等と協力して安全安心まちづくりの活動を続けている事務局が行っていまので安心してご利用いただけます。
福岡でバーを開業する為に必要な営業許可・資格
福岡でバーを開業するには、営業形態で違いますが下記の営業許可・資格が必要です。
飲食物を提供する店舗には、必ず「食品衛生責任者」が1店舗に1人必要です。
福岡県で実施している食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得できます。
開店間近に受講できないのは困りますので、余裕を持って早めに講習を受講してください。
*福岡県での講習会の詳細は、下記の食品衛生協会のページで確認出来ます。
バーを開業するには、飲食店営業許可の申請が必要になります。
営業開始前に店の所在地を管轄する保健所へ「飲食店営業許可申請」を行います。
管轄の保健所に申請後、立合い検査の後に合格した店舗に飲食店営業が許可されます。
営業許可申請の基準は各都道府県によって違います。
工事の着工前に保健所に図面を持って相談に行きましょう。
<飲食店営業許可申請書類例>
- 営業許可申請書
- 設備の大要・配置図(各2通ずつ)
- 食品衛生責任者資格証明書(事前に講習会受講のこと)
- 申請手数料
バーの面積や収容人員によっては、管轄の消防署へ「防火対象物使用開始届出書」の提出が必要な場合があります。
届け出の必要性の有無は、管轄の消防署か内装工事業者へ確認を行いましょう。
また、「防火管理者」の選任が必要な場合は防火管理講習を受講します。
福岡県内の防火管理講習については、管轄の消防署か下記の消防設備安全協会でご確認ください。
深夜0時以降アルコールを提供する場合は、警察署へ「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」が必要です。
また、バーに遊具(電子ダーツ、ゲーム機等)を設置する場合、風営法の許可も必要です。
ただし、その場合(風営法許可)は、深夜0時以降の営業が出来ませんので注意が必要です。
※以上が、福岡でバーを開業する為に必要な営業許可・資格についてのご説明です。
当サイトでは、飲食店の営業許可を得意とする行政書士等の専門家をご紹介するサービスを提供しています。
福岡でバーを開業する際の開業資金の目安
福岡でバーを開業する際の開業資金の目安をご紹介します。
開業資金は、バーの広さ・内装設備・立地条件等によって変動します。
下記では、開業資金の主な支出項目をご紹介しています。
総額の費用については、各々の項目を参考にご自身でシュミレーションしてください。
<バー 店舗賃貸物件取得費>
店舗物件を借りる際は、保証金・敷金・礼金・仲介手数料などの諸費用が必要です。
福岡県の場合、諸費用の総額は立地によって違いますが、賃貸料の4~7か月分というケースが多いようです。
<内装工事費用>
バーの内装工事費は、施工面積・設計デザイン・設備の内容等で違ってきます。
その前提で一般的な相場としては、1坪あたり25~60万円程度が工事費の目安になります。
工事費には水道・ガス・電気等の基礎工事が含まれますが、物件の状況によっては追加費用が発生することがあります。
可能であれば、物件の契約前に内装工事業者と一緒に現場の状況を確認することをおすすめします。
内装工事費は、開業資金全体の中でも大きなウェイトを占めます。
上記の金額以下でも、工夫次第で理想のバーを完成させることも可能です。
内装工事業者と相談しながら、予算内に収まるように工事を進めましょう。
バーの内装工事については、下記のページが参考になります。
<厨房機器等の備品費>
バーで提供するメニューから、必要な厨房機器等を検討して導入します。
バーの場合は、軽飲食に分類されますので中心的な設備以外は中古を活用する方法もあります。
その場合は、メンテナンスコストを含め慎重に検討しましょう。
<客席用什器・食器類等の備品費>
バーの場合テーブルと椅子は非常に重要ですので、お客様の居心地の良さと温かみを優先して素材を検討しましょう。
また、調理器具・食器・グラス類はメニューやコンセプトに合わせて準備します。
<その他の費用>
- 仕入れ費用
- 広告・販促費(HP制作費)
- スタッフの給料
- 消耗品費
- レジ・PC・電話等
- 運転資金
※以上が、福岡でバーを開業する際の開業資金の目安になります。
バーの開業・経営では、開店当初の集客とそのお客様の固定客化が一番の課題になります。
お客様に選ばれる為のコンセプト・サービス・メニューを検討して積極的に発信しましょう。
バーは、開業までに多くのことを準備・検討・決定する必要があります。
また、事業を開始すると、会計・決算や雇用関係等の煩雑な業務が発生します。
そのような場合に頼りになるのが、税理士・社会保険労務士・行政書士・内装業者等の専門家です。
当サイトでは、福岡でバーを開業予定の方や事業を始められた方に各分野の専門家をご紹介するサービスを提供しています。
例えば・・
- 税務申告・決算書類・会計(記帳)関連業務に不安があるので、税理士を紹介して欲しい。
- 社会保険・補助金・助成金について相談したいので、社会保険労務士を紹介して欲しい。
- 予算を含めて気軽に相談できる実績のある内装工事会社を紹介して欲しい。
- 営業許可申請の依頼を検討しているので、行政書士を紹介して欲しい。
- 会社・法人を設立したいので、司法書士を紹介して欲しい。
- 集客が心配なので、ホームページ制作やSNS運用等のサポート会社を探している。
- 店舗・オフィスを探しているので、不動産会社を紹介して欲しい。
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